自分を色で診断・意味と効果が分かる簡単なキュービック式カラーセラピー

カラーセラピーを知っていますか?
選ぶ色で自分を知り癒すカラーセラピーには色々な方法があります。
今回、誰にでも簡単に自分でできるキュービック式のカラーセラピーをご紹介します。
必要なのは、紙と色鉛筆だけです。
子供やご家族にしてもらって診断してみるのも楽しいですよ。
目次
簡単にできるカラーセラピー
以前、山内暢子さんの「色が導く幸運と癒しのバイブル 色彩セラピー」(KKロングセラーズ出版)という本を買いました。
簡単なキュービック式のカラーセラピーの方法が載っています。
うちの子どもに試してもらいました。
カラーセラピーのやり方
ペンなどで紙に四角を書きます。色を塗るので、大きすぎず小さすぎず3~4センチ四方くらいの四角です。
四角の両隣と上下に、同じ大きさの四角を並べて書きます。蓋のない立方体の展開図みたいなものですね。
その四角に、色を選んで塗ってもらいます。色は、赤、オレンジ、黄色、緑、青、紫、ピンク、水色、白、黒です。
なるべく発色がきれいな色鉛筆などを使ったほうがいいです。
どんな風に塗ったかや、塗った順番も、教えてもらいます。
図の意味
この図の真ん中の四角は「現在」、左は「過去」、右は「未来」に対する心情を表します。
上は「顕在意識」、下は「潜在意識」または「無意識」を表します。
塗る順番で、何を一番に意識しているのかがわかります。
- 真ん中から塗り始めた人
「現在」が大事。今をどう楽しむかに集中し、将来のためとか過去からの引継ぎを大切にする、ということはなく、刹那的な感じ。今を生き生きと生きています。
- 左から塗り始めた人
過去からの延長性を大切にする人。過去をひきずりやすいとも言えます。
- 右から塗り始めた人
常に先のことを考えた建設的で前向きな人。過去にこだわらず、あっさりした人という印象。
- 上や下から塗り始めた人
何事においても「自分優先」。上からの人は、常に「自分」が判断基準。下からの人は特に「自分の内面」を重視し、自分の存在意義をいつも求めている傾向があります。
- 周りから塗り始めた人
周囲の環境や人間関係に合わせるのが上手い傾向にあります。逆に言えば、自分自身の存在意識が希薄で、周りに影響されやすいとも言えます。
塗り方でわかる性格の特徴
- 一方向から塗っていく人
規則正しさや習慣を大切にする真面目タイプ
- いろんな角度から少しずつ細かく塗っていく人
何事もとことん追求するタイプ
- 周りの枠部分をふちどってから真ん中を塗っていくタイプ
モラルが強く几帳面。自分で作ったルールで自分を縛る。
- 薄く塗る人
物事をつきつめたり熱中しにくいタイプ。人間関係でも引きがち。
- 濃く塗る人
物事をつきつめる知りたがり屋。
- 円を描くように塗っていく人
協調性があり人に合わせようとする。
- 一度塗ったのに、別の色を塗り重ねる人
本心を見せたがらず、人に踏み込まれることに強く抵抗する。
- グラデーションをつける人
ロマンチストで現実離れしたところがある。
ステージカラーとバックアップカラー
「現在」を示す真ん中の色は「ステージカラー」と呼ばれ、現在の自分の状況を表します。
「未来」を示す右側は「バックアップカラー」と呼ばれ、願望や欲求、目標などの自分の心の傾向を表しています。
ステージカラーとバックアップカラーを組み合わせて見ることで、「自分は今このような状況で、これからはこうなっていきたい」ということを読みとっていきます。
バックアップカラーを人から見られるように身につけたり、常に目にするようにしたりすることで、心の傾向がその色の持つ特性に近づいていく、と考えられています。
うちの子どもの場合
うちの子は、こんな風に塗りました。
濃い緑と薄い緑を使ってしまったのですが、本来は、緑は一色だけです。
わかりにくいですが、左は「赤」で、右は「オレンジ」です。
塗り始めの位置と色の解釈
彼ははじめに真ん中の「現在」=「ステージカラー」を緑に塗りました。
今を楽しむことを大切にするタイプのようです。
確かに彼は、あまり先のこととかは考えません。過去のことも、そんなには引きずるタイプではありません。
いつも、「今」楽しいことに思いっきり集中する傾向があります。
「緑」は最近、彼が「好きだ」と言っている色です。
「緑」は「協調性」の色。温厚で内向的、平和主義、あまり自己主張できないタイプです。
協調性がある、ということは、人の言うことに流されやすい面がある、ともいえます。
良くも悪くも、周囲からのプレッシャーを表す色です。
「未来」=「バックアップカラー」は「オレンジ」
「オレンジ」は「親しみやすさ、思いやり、自己主張、社交的、好奇心旺盛」といった意味です。
ステージカラーの「緑」と組み合わせて見てみると、現在、自分は自己主張できない内向的人間だと思っているようです。
周りからも同じように思われていると感じていて、そのことをプレッシャーに感じています。
もっといろいろ出来るようになって、人から好かれる人間になりたい、と思っているようです。
診断結果をふまえて出来ること
こういった診断結果を本人に伝えてみました。
結果はいちいち本人にとっても納得できるものだったようです。
私も、ほぼ当たっていると感じたので、とても驚きました。
本当はもっといろいろやりたい、でも自信がない、言えない、できない、みんなからも、そう思われている…。
自分自身を知る
こういった納得できる診断を聞くことで、本人も自分のモヤモヤした気持ちを、きちんと言葉として把握することができます。
きちんと言葉にすることで、自分の想いがはっきりと分かるので、モヤモヤした気持ちが解放されます。
「なんか恐い」「なんか嫌だ」の奥には、もっと具体的な想いが潜んでいます。
それを出来るだけはっきりさせることで、自分が本当は何を望んでいるのか、本当はどうしたいのかが分かってきます。
子どもにとって、自分自身を知ることができた有意義なセラピーでした。
緑とオレンジを積極的に取り入れる
色自体に癒しと力を与える効果があるそうです。
ステージカラーは「現在」求めている色、バックアップは「これから」求めていきたい色です。
子どもには「緑」と「オレンジ」をキーカラーに、これからいろいろな面で取り入れていきたいと思います。
色の簡単な説明
- 赤
エネルギッシュでアグレッシブ。積極的、行動的な反面、攻撃的な面もある。
- オレンジ
コミュニケーションの色。陽気でほがらか、向上心もあり親しみやすい。度が過ぎると「おせっかい」。希望を表す色でもある。
- 黄色
無邪気で楽天的、好奇心旺盛。オレンジと同じくコミュニケーションを表す。成長ホルモンを促し、「子ども」にとって必要な色。
- 緑
協調性、自然体、温厚で内向的。自己主張が難しい。緑は良くも悪くも周囲からのプレッシャーを表す色。
- 青
自制心があり誠実で律儀。感情に流されない反面、感情に乏しい面も。冷静で秩序正しい傾向。長男長女に多い。
- 紫
芸術的、感受性が強く、人にないセンスを持っている自分が好き。免疫力を作る自律神経とリンクする色なので体調が悪い人が好みやすい。
- ピンク
女性らしさを表す色。甘えん坊で依存的でやや自己中心的。華やかで特定の人への気配りがある。精神的に不安定で気持ちが落ち込みやすい。
- 水色
青が薄くなった色で、本来は青と同じく強い自己自制心を表すが、エネルギーが内に向き、始める前からダメかもしれないという不安でいっぱいで、自己保身に走りがち。周りからは真面目でやさしく控えめに見られる。
- 白
理想を求める完璧主義でありながら、現実の自分と理想のギャップを感じ、それにあえて触れたくない気持ちがある。そこの意識の「欠落」を表し、ストレスや潔癖症、ヒステリックな行動につながる。
- 黒
- 大人への憧れ、大人の厳粛さを表す。黒は「すべての色を否定する色」で、自分の殻に閉じこもりたい願望でもある。無言の威圧感による自己主張感があり、自分を大きく見せようとする。
山内暢子さん「色が導く幸運と癒しのバイブル 色彩セラピー」KKロングセラーズ出版より。