悩んだり嫌な事があった時、まずするべきことはコレ!

悩んだり、嫌な事があった時、あなたはどうしますか? 何をしますか?
枕を投げつけたり、クッションをキックしたり、美味しいものを食べたり、大音量で音楽を聴いたり、ドライブに行く人もいるでしょう。
でも、でもね、その前にまずするべきことがあります。
それは…「思考と感情を分けること」なんです。
目次
思考と感情の違い
思考とは、「こうするべき」「こうだから、こうなる」など、頭で考える、いわゆる理屈です。
感情とは、心から自然と湧きあがってくるもので、自分でコントロールすることはできません。
普段、私たちの頭の中は、この思考と感情がゴッチャになっています。
思考について
思考というのは、いわゆる理屈なので、頭で考えています。
だから、ある程度コントロールできます。
それゆえ、なんとか自分が納得できるように、理屈をひねり出して考え出してしまったりします。
実はそれが、ただのこじつけだったり、人や何かに責任転嫁したものだったりします。
でも、理屈をつけることによって、それが正しいことのように思え、時には唯一の真実であるかのように錯覚してしまうこともあります。
感情について
感情というのは、「感じること」。
悲しい、悔しい、嬉しい、楽しい、といった心から湧きあがってくるもので、自分ではコントロールできません。
ポジティブな感情もあれば、ネガティブな感情もあります。
ポジティブなものが良い、とされていて、ネガティブなものは悪い、と、なんとなーく私たちは思ってしまっています。
思考は感情を押さえつける
本当は、感情には良い悪いはありません。
ネガティブな感情も、ポジティブな感情も、すべて自分自身を表しているからです。
悲しい、つらい、寂しい、といったネガティブな感情を感じてしまうのは、それを感じる出来事が、自分らしい望みとは違うからなのです。
ネガティブな感情を感じるのは、とてもつらいことなので「自分を苦しめるネガティブ感情は悪い感情だ」と捉えられてしまいます。
そして「悪いネガティブ感情」を感じないようにするために、思考であれこれ理屈をつけて、自分を納得させようとします。
思考は、感情、特にネガティブな感情を押さえつけて、出てこないように蓋をしてしまいます。
悩んでいると思考がぐるぐる回ってしまう
たとえば、誰かと喧嘩して嫌な事を言われたとします。
「あんなこと言うなんてひどい。私、なんで、あんなこと言われたんだろう」と思ったとします。
「あんなこと言うなんてひどい」は感情です。
「なんで、あんなこと言われたんだろう」は思考です。
思考は一生懸命「あんなこと言われた理由」を探そうとします。
「私がいけなかったのかな」「○○したから、○○って言ったから、悪かったのかな」「あの人も、何か理由があったのかもしれない」「でも、前から私の事嫌いだったみたいだし」「私って、人から嫌われる人なのかな」…
等々、悩み始めると色々考えてしまいますよね。
これはすべて思考です。
思考だけで疲れてしまう
相手のことなど、いくら考えても分かるはずはありません。
実は深い理由など、何もない場合だってあります。
自分が「ひどいことをされた」のはなぜなのか、を知りたいために、答えのない思考がぐるぐる回ってしまうのです。
いろいろなことを考えすぎて、考え続けて、考えることだけで疲れ果ててしまいます。
脳は刺激が大好き
考えすぎる理由のもうひとつの理由は、私たちの脳は、刺激が大好きっていうことです。
刺激とは、いつもと違ったものです。
楽しい、嬉しいといったポジティブな刺激と、ショックを受けるなどのネガティブな刺激があります。
脳は刺激のあるほうを好むので、ネガティブでもポジティブでも、どちらでもいいのです。
ショックだったことを、思い出したくないのに、つい何度も心の中でリピート再生してしまう、といったことは、ただ脳が求める刺激に応えてしまっているだけのことです。
悩んだ時はまず、思考を捨てる
悩んでいる時というのは、ほとんどが思考がぐるぐる回ってしまっています。
それだけで疲れてしまうので、余計につらく苦しくなってしまいます。
なので、悩んだ時、つい考えてしまって苦しくなってしまった時は、まず「思考と感情を分けて、思考をどんどん捨てていく」ことです。
感情だけを感じる
思考を捨てたら、残るものは感情だけです。
自分がどう感じたか、という感情は、本当の自分自身を表しています。
自分がどう感じたかということに、良い悪いはありません。
「こう感じたらダメ」「こんな風に感じるのは悪い事」というのも、ただの思考なのです。
自分が感じることに「ダメ」「悪い」というジャッジを下すことは、自分の感覚を否定することで、自分自身を否定してしまうことになります。
感情を感じることで癒される
思考でいくら理屈づけをしても、感情は癒されません。
癒されないまま心の奥に溜まっていってしまいます。
「悲しい」「寂しい」「つらい」「苦しい」などの感情をきちんと感じることは、今の自分の状態を知ることです。
「私、悲しいんだ」「私とってもつらい、苦しい」「私は寂しいんだなあ」
感情だけを感じて、今の自分をそのまま認めてあげると、本当の意味で癒されることができます。