あいさつ、立ち居ふるまい…あなたのすべては「所作」に表れる

「モノを大切に扱わない人は、挨拶もきちんとできない」
私が通っている整体の先生がおっしゃっていました。
ええっ! つながってるんですか?
そうです。すべて、つながってるんです。
目次
つねに「自分」を表している「所作」
日常の動作というのは無意識に行っていることが多いものです。
無意識だからこそ、ありのままの「あなた自身」が出ます。
そして、自分では見えにくいことこそ、人から見られていること、ということになります。
「モノを大切に扱わない人は、挨拶ができない」
上記は整体の先生の言葉ですが、気をつけてみると実際そうであることが多いそうです。
先生は先日、レンタルDVDを借りに行った際、レジの男の子がバーコードをピッと読む機械を、ぞんざいにガチャッと置いているのが気になったそうです。
その男の子は店員にもかかわらず、お客である先生に、きちんとした挨拶もできなかったそうです。
そういえば、うちの夫もいつも、使った道具をガチャンと乱暴に置く。そして挨拶できない…。
関係ないようで、実はつながっている…。
「所作」は見られている
モノを大切に扱うことと、挨拶。
ほかにも、姿勢や歩き方、食べ方、立ち居振る舞いなど、その人の「所作」にはすべて「その人自身」が出るそうです。
子どもは親の真似をします。
知らず知らずのうちに親の「所作」を無意識に刻みこむので、親子で姿勢や歩き方がそっくりなことがあります。
食べ物を残したり、ゴミをポイ捨てしたり、といったことも、周りの「所作」が無意識に刻み込まれているせいかもしれません。
テレビやメディアの影響
最近うちの子が「ドラえもんに出てくるジャイアンやスネ夫の、のび太へのいじめはひどい。絶対に真似していじめてる人もいるはずだ」と言っています。
「アンパンマン」のアンパンチも、暴力でコトを解決するから良くない、という批判も最近出ているそうですね。
多かれ少なかれメディアの影響はあります。
アニメならまだしも、犯罪ドラマやドキュメントなどは刺激を求める番組ですから、小さい子に限らず大人の意識への影響するものは大きいでしょう。
それが事実に基づき、リアリティがあるほど、影響は大きいと言えます。
実際に模倣犯のようなことも可能ですから、探せばいくらでも情報が入る社会では、情報が犯罪を成立させている部分もあるのではないでしょうか。
「所作」を見直す
知らないうちに「自分自身」が出てしまう「所作」。
これを正そうとするにはどうしたら良いでしょうか。
はじめは自分の「所作」に気づくことから
自分の「所作」がどんなふうなのか知るには、他人の「所作」を見るという方法が、ひとつあります。
「あ、あの人、あんなことしてる」と、他人に対して批判的になったら、「じゃあ自分はどうだろう」と、同じことを自分ならどうしているか、どうするべきか、考えてみます。
自分も似たようなものかもしれませんし、たまにはそうなることもあるかもしれません。
自分はどんなふうになりたいか、を思えば、そのことに対する意識は変わってくるはずです。
意識しつづけることで無意識が変わる
「所作」を作っているのは無意識ですから、はじめはなかなか変わりません。
くり返し意識を変えるようにし続けていくことで、無意識も変わっていきます。
モノを大切に扱わない、道具をガチャンと乱暴に置いたりするのは、「モノ」に対するぞんざいな意識があるからです。
「モノ」に対してぞんざいな意識を持っていると、周りの「人」や「言葉」などにも、その意識が延長していきやすくなります。
人間は機械と違って、これにはこう対応する、あっちにはああする、とキッチリ「所作」を使い分けることはできません。
必ずどこかに普段の意識が出るところがあるはずです。
相手によって態度を変えるような人でも、見る目がある人には、必ずおかしい部分が見えるはずです。
すべてはつながっている
「モノ」に対する意識がぞんざい、ということは、目の前にあるものへの意識がぞんざいになりやすい、ということです。
その人の「ぞんざいな意識」が、周りの世界に対する関わり方を作っていくわけです。
ですから、世界でのその人のあり方であるすべての「所作」がぞんざいになってしまいます。
すべては「意識」「無意識」につながっているのです。
逆に考えれば、「所作」を変えることで「意識」を変えていくことができます。
目の前にあるモノや人、出来事などすべてのことを丁寧に扱ってみるのです。
続けることで「意識」が変わり、「意識」が変わると「無意識」も変わります。
「無意識」が変わると、気をつけなくても「所作」も自然と変わっているでしょう。
「所作」が変わると「あなた」の世界が変わる
「所作」が変わったということは、「あなた自身」が変わったということです。
「あなた自身」が変わったので、周りからのあなたへの関わりかたも変わってくるでしょう。
すなわち、あなたの生きる世界が変わるのです。